赤穂はいいぞ!~赤穂城跡・赤穂御崎~【後編】
前回
赤穂はいいぞ!~赤穂城跡・赤穂御崎~【前編】 - 社会不適合者の鑑~徒然なる旅路~
赤穂城方面へ進んでいくと、突如池があらわれた。
城の入口っぽいところに到着。
お濠の水は淀んでいる。
飲めなさそう(正常)
狭間(さま)が並ぶ壁。ここから敵に攻撃をするための穴である。
確か、赤穂城の築城は江戸時代になってからのはずだから、攻撃施設はいらないのでは・・・?
場内は広場・・・、というか、少々段差が目立つ。
というのも、発掘調査が行われた結果、当時のモノが色々と掘り起こされており、この段差は当時の建物の土台の復元だそうだ。
ここは台所の蔵?だったそうな。
こうして当時の用途を逐一記してくれている親切設計。
ここは坪庭だったそうで、当時の様子をいまに伝える。
そしてこの天守の石垣。
整えられた石ばかり積むのではなく、隙間に小さい石を詰め込む伝統的なつくりだ。
階段といってよいのかどうか分からないほど急な段差を、頂上へ登る。
石垣上は草が生えている。
石垣は結構高く、赤穂市街を一望できる。
ヒコニャン?で有名な滋賀の彦根城より高い石垣らしい。
この石垣は築城当時からあったものらしいが、天守が建てられたことは一度もないらしい。
この池もまた、上水道の水を使っている。
というか、そもそも上水道は赤穂城のために作られた。市街への各戸給水はそのオマケ、とも言える。
赤穂城本丸は大方見尽したが、まだ少し時間があるから海岸線沿いをしばらく進む。
風光明媚な海岸線が続く赤穂御崎というのがあるが、赤穂城からも程近い。
地図でなぜか一番目立っていた御崎灯台を目的地に、車を東進する。
2kmほど東進、途中かなりの山道を通過して御崎灯台に到着。
地図によると海は至近らしいが、草木が生い茂っておりなかなか望めず・・・
草木の向こう側は海であるが、霞んだ空気ともども見渡すことは難しい。
と、少し眼下に展望台らしきものを発見。
さっそく該当の箇所を地図で調べると、なんと公園が整備されているではないか。
公園が整備されているなら初めからそこへ行けばいい話。
なんともマヌケなことをしてしまった。
件の公園にはこのような石碑が建てられており、他にやや広めの駐車場と便所を有するなかなかの充実施設。
今日は特に眺めにくいようだ。トンボ多め。
せっかくだから下の四阿まで降りてみると・・・
どうやらここから眺望するのが正解だったようだった。
人目に付きにくいながらも、清潔に整備されている。
今日は空気が霞んでいてかなり見通しが悪いが、遠くに見えるのは家島諸島。
現在は姫路市に編入されているが、地理的には赤穂市や、隣の相生市に近いよう。
航路のつながりが姫路市の飾磨港区と深いのが合併の所以だが、水回りは赤穂市千種川の水道水を、海底送水管で以て家島へ送水されている。
四阿より、さらに先へ道が続いていたが、道とは呼べないほど草木が生い茂っており断念。そろそろ帰路につく。
夏に来る場所ではないようだ。
一路西進、播州赤穂駅へと戻る。
夕刻も近づき、短い夏休みを終えた高校生たちも駅へと戻って来ていた。
姫路方面、普通列車に乗り込み赤穂を発つ。
完