ラーメントリップ~北播磨編~【②昼食→滝野地区散策】
前回
ラーメントリップ~北播磨編~【①加古川→滝野】 - 社会不適合者の鑑~徒然なる旅路~
ラーメン屋を目指すところより再開する。
いかにも歴史のありそうな佇まいである。
午前中は所用により出発が遅れ、昼時の混雑を心配していたが、杞憂に終わった。
「中華そば濃口(赤身・脂身半分ずつ)」860円と、「ライス1/2」100円を注文。
一見豚骨ラーメンに見えなくもないが、かなり濃厚な醤油ラーメンに背脂が浮いているのでそう見える。当店は播州ラーメンの名店だ。
メニューには中華そば(650円)と、中華そば濃口(860円)があるが、厨房からの声によると、今調理中の5つすべて濃口なのだそう。
なるほど濃口がデフォなのか・・・
そもそも播州ラーメンは戦後すぐ、西脇周辺の繊維産業に集団就職してきた女工の口に合うように、甘い醤油ラーメンとなったのだとか。こちらもかなり甘めの味付けである。うまい。
丼が小ぶりであるため少な目に見えてしまうが、心配は無用だ。
見た目以上に腹にたまる麺と、たっぷりの脂身でかなり満腹になった。
次回はライス無しでもいいな。
なお、レンゲはデフォルトでは付いてこないようだが、店員さんに申し出れば小皿に入れてちゃんと持ってきてくれる。
なんなく10分程で完食して、店を後にした。
そんなに広くない店だから長居するのも迷惑だろう。
まだ次の列車まで時間があるので、付近を散策する。
この辺りの運行頻度は1時間に1本だ。
駅に戻ってきた。滝野駅前は車では何度も通ったことがあるが、鉄道で訪れるのは初めてだ。
駅前に何か大きな構造物があるのは知っていたが、駅直結の歩道橋であった。
一戸建てが並ぶ周辺には少々ミスマッチか。せっかくだから渡ってみる。
歩道橋は結構高く、滝野の街が望める。
予想に反して、結構遠くまで市街地のようだ。
反対側は、線路と架線が入って少しごちゃごちゃした感がある。
線路はまっすぐだが、加古川線は単線なので線路は1本しかない。
上下列車とも同じホームに来るのだから、初見では注意が必要だ。
歩道橋の向こう側は公園が整備されていた。
「県立播磨中央公園」
ここが果たして播磨の中央かどうかはいささか議論の分かれる所か・・・
こりゃかなりの駅近物件だな(便利とはいってない)
噴水とあるが、今のところ水が噴き出す様子はない。
アメンボも何匹か水面に浮かんでいる。
水の噴かない噴水はアメンボにとってもさぞかし憩いの場であろう。
さて、そろそろ列車の時間が近づいたので駅へ引き返す。
なお、駅から公園へ行ってまた駅へ戻るまで、人っ子1人も出会わなかった。
まあ自分にとってはそちらの方が望ましいのだが。
駅に戻った。滝野は無人駅だ。自動改札はない。
駅員もねェどころか、客も一人もねェ。
吉幾三の某曲が浮かぶ中、ただ一人で列車を待つ。
ICOCAの端末だけがやけに新しい雰囲気だ。
きっと後年になって取り付けられたのだろう。
滝野1324→谷川1410
と、まもなく1時間ぶりにやってきた列車で滝野を発った。
こんどの谷川行きは1両編成のようだ。
次回
ラーメントリップ~北播磨編~【③滝野→谷川】 - 社会不適合者の鑑~徒然なる旅路~
へ続く