山陰・奥出雲めぐり~中国山地縦断編~【⑥備後落合→岡山(完)】
前回
山陰・奥出雲めぐり~中国山地縦断編~【⑤出雲坂根→備後落合】 - 社会不適合者の鑑~徒然なる旅路~
14:38備後落合→16:01新見
乗った車両は、イスが新調されて随分と現代風になっている。
乗客は自分含め3人。さっきの木次線の半分だ。
列車は蛇行した川の近くを東進する。
この区間、芸備線備後落合~東城も1日3本。さっき乗ってきた木次線と並んでワーストタイである。
平均通過人員は9人/日で、こちらは全国ワースト1。何気にこっちの区間の方が廃止危険度は高そうだ。
この区間、決して沿線人口が希薄なわけではない。
途中駅で1人下車し、乗客は全部で2人になった。
東城に停車。
日本百景の一つ、「帝釈峡」の最寄り駅。
周囲は住宅地となっていて、高校やスーパーなどが点在する沿線でも発展した地域。
結局沿線一番の町での乗降もゼロ。
個人的には芸備線の閑散は、過疎化が原因ではなくて、過度に減便しまくって利便性が極端に低下したせいだと考える。
どれだけ沿線人口があっても、1日3本じゃ乗りにくいだろう。
空が赤みがかってくる中、川沿いを徐行して進む。
備中神代に停車。
ここで行きで通ってきた伯備線に合流して、1周旅行の行程は終了。
ここからは帰路につくことになる。
16:01 新見着。
こうして7時間かけて新見まで一周して帰着した。
結局最後まで他に乗客が乗ってくることはなかった。
乗客2名なら、中型タクシー1台で運べてしまう輸送量。
何らかの理由で旅客が集中しても、10人乗りハイエースがあれば運べるだろう。
現状、廃止の話は出ていないが、時間の問題であろうと感じた。
ここでは51分の接続で乗り換え。かなりの待ち時間があるため、駅周辺で暇つぶし。
駅前には高梁川が流れている。
商店は多くあるが、静かで落ち着いた町である。
駅前には阪急バスが乗り入れて、梅田まで直行で行けるらしい。
そりゃバスの方が便利だと言われても仕方がない気がした。
駅から徒歩7~8分で、地元のショッピングセンターに来た。
スーパーから100均まで一通り揃っているらしい。
併設されているレストランがレトロで印象的だったが、あいにく空腹ではなかった。
今度腹を空かせて新見に来た時には、お世話になるだろう。
ここで買い出しをして駅に戻る。
高梁川沿いには、古いビジネスホテルが林立する。
県北への出張利用に旺盛なのだろうか。
駅に戻ると、ちょうどやくも22号岡山行きが入線。
これに乗れば岡山まで1時間で帰れるが、ここは節約のためぐっと我慢・・・
駅で待っていた客はほとんどやくもに乗って行ってしまった。
このあたりの距離感では、特急利用が常識らしい。
向かいには姫新線津山行きが停まっていた。
一瞬姫新線でのんびり帰ろうかと迷ったが、調べると佐用での乗り換えが絶望的でやめた。
あの田舎の小駅で深夜に1時間待ちなど、正気の沙汰ではない。
来た。普通三石行き。
長い4両で到着。が、乗客は手で数えるほどだ。
新見16:52→岡山18:27
朝特急で登った道を、各駅に停まりながら引き返す。
途中、備中高梁から帰宅ラッシュで全席埋まったため、撮影は断念。
18:27 岡山着。
駅は完全に帰宅ラッシュの真っ最中であった。
夜の岡山駅前。
ここからは充電の残量の関係で写真がほとんど無いため、ここまでで記事を終える。
1日で数々のスポットを訪れた、充実感のある旅であった。
・費用
・新幹線&やくもスーパー早特 ・・・5400円
・秋の乗り放題パス(7850円/3日)・・・2617円(/1日)
計 8017円
・経路
姫路7:20→(さくら543号)→7:40岡山8:05→(やくも3号)→10:51宍道11:12→(普通備後落合行き)→14:33備後落合14:38→(普通新見行き)→16:01新見16:52→(普通三石行き)→18:27岡山
完