社会不適合者の鑑~徒然なる旅路~

旅先での発見・思ったことをただ書き連ねるのみ。

食い損ないの旅~美作・讃岐編~【④岡山→高松】

前回

食い損ないの旅~美作・讃岐編~【③津山→岡山】 - 社会不適合者の鑑~徒然なる旅路~

 

岡山からは香川県の県庁所在地、高松に向かう。

讃岐うどんを食ってトンボ返りする予定だ。

 

岡山から四国方面へは、マリンライナーで瀬戸大橋を渡るルート一択。

f:id:scmf_trip:20200822000322j:plain

瀬戸大橋通過時。東側の海を臨む。

 

瀬戸大橋は2層構造。上部が高速道路となっていて、下部に鉄道が通っている。

そのためか、鉄道からの眺望は必ずしも良いとは言えないが、それでも瀬戸内の美しい海がなんとか見渡せる。

f:id:scmf_trip:20200822000637j:plain

それにしても鉄骨がイイ感じに邪魔をしてくる。

 

本来、四国連絡の由緒正しきルートは、岡山の宇野から高松を結ぶ「宇高連絡船」というものが運航されていた。

1988(昭和63)年の瀬戸大橋開通後も、地元の足として運航し続けたらしいが、ついに昨年末廃止されたようだった。

 

ところで、宇高連絡船の船内では讃岐うどんが振舞われていたようで、四国民が島外と行き来する時の思い出の味として親しまれていたようだが、当時の味そのまま「連絡船うどん」として、高松駅構内で食べることができるらしい。

 

今日の目的は、まさしくそれである。

f:id:scmf_trip:20200822001359j:plain

16時過ぎ、香川県高松市予讃線高松駅に到着。

讃岐うどんを前面に押し出してくるスタイル。

 

かつて四国各地への旅客は、ここ高松駅まで連絡船でやってきてから鉄道で各地へ散っていった名残か、行き止まり式の長いホームがたくさん並ぶ。

しかしかつての栄華はどこ吹く風、本州連絡は新たに架けられた本四三橋に譲り、高松駅にやって来るのはどれも短い列車ばかり。

 

しかし、「連絡船うどん」は伝統の味を今に伝えている。早速店内へ・・・

 

 

と思いきや

 

f:id:scmf_trip:20200822002347j:plain

コロナの影響により休業しているらしい。

確かに立ち食いうどん屋で感染対策は難しいかもしれない。


これで今日企画していた2つとも食い損ねることとなった。

 

しかしこれは、調べてこなかった自分の失態だ。

いつも手に持っている四角い筐体でちょっと調べれば分かることだ。

 

まあもっとも、今日は津山の時点で企画倒れしていたから問題は特にない。

f:id:scmf_trip:20200822002737j:plain

高松駅外観。

かつては四国島内、本州への玄関口として栄えたが、本四三橋の開通により周辺都市との差は縮まっている。

f:id:scmf_trip:20200822003018j:plain

歴史的経緯により、高松港と直結していて便利だ。

うどんを食い損ねて多少時間が余ったので、折角だから海の方に行ってみる。

f:id:scmf_trip:20200822003236j:plain

駅前広場に海っぽい場所を発見。「海水池」と書いてある。

そこの海から水を引いてきているのか。

f:id:scmf_trip:20200822003438j:plain

駅前には大規模なバスターミナル。

ここから京阪神へは、明石海峡大橋経由のバスもかなり便利だから、JR四国は危機的状況だ。

 

高台からは周辺にうどん屋が何軒か見えたが、昼までの営業が大半だから諦めた。

どうやら香川県民は夜にうどんを食べる習慣はないらしい。

 

f:id:scmf_trip:20200822003835j:plain

高松港。変な像が出迎える。

宇高連絡船亡き後、ここからは瀬戸内海の離島への航路が主だ。

 

本州から四国への鉄道でのアクセスは瀬戸大橋のみ。

旅先で来た道を引き返すのはあまり好きではないから、ここから船で帰ろうかとも考えたが、めんどくさそうだから諦めた。

f:id:scmf_trip:20200822004357j:plain

高松城。海のほとりに鎮座している。

あまり目立たないから、危うく素通りするところだった。

 

高松滞在時間は35分。時間の関係上、そろそろ駅に引き返す。

 

次回

食い損ないの旅~美作・讃岐編~【⑤高松→相生・総括】 - 社会不適合者の鑑~徒然なる旅路~

へ続く