ラーメントリップ~北播磨編~【⑤福知山→寺前】
前回
ラーメントリップ~北播磨編~【④谷川→福知山】 - 社会不適合者の鑑~徒然なる旅路~
福知山1610→和田山1647
僅かな通学客を乗せて、福知山駅を出発した。
県境越え区間は通学需要も少ないのだろう。
となると、次の播但線は学生で結構混むのではないか?
と少し不安になってきた。
この区間は眠気に負けて、写真は撮っていない。
しかし、眠ることはできなかった。
なにせイスがこれだから。
(画像は拾い物)
この座席、座面はソコソコなのだが、背中が板の如し。
直角に切り立った背もたれは、幾度となく乗客を覚醒させ、乗り過ごしを未然に防いでくれる優れた代物である()
福知山から40分弱、和田山に到着した。
和田山では乗り換え時間が14分あるから、外に出ても良かったが、混雑があるといけないのでそのまま播但線5番のりばへと急いだ。
案の定、ホームには高校生が列をなしていた。
しかし、静かに並んでいる。よほどモラルの良い高校なのだろう。
16:55頃、1両の「汽車」がやってきた。
(写真は寺前到着時に撮影)
播但線の北半分は電線が張っていない。
汽車から沿線の村を眺めながら飲む酒は美味いものだ。
以前和田山に立ち寄った時、駅に売店が無いことを確認していたので、事前に福知山で酒を買っておいたのだった。
運よく座席を確保。立ち客をそれなりに乗せた列車は和田山を出発した。
1701和田山→1755寺前
列車はディーゼルエンジンの轟音を響かせながら、じんわりと加速する。
乗り合わせた車内の高校生はみな黙々と勉強に取り組んでいる。
偏差値高そう(偏見)
ちなみに、汽車呑みでのツマミはなるべく臭わないものが望ましい。
そういう意味では、じゃがりこが最強だ。
列車は新井(にい)を過ぎると通学生もまばらになり、閑散としている。
崖がぎりぎりまで切り立つ。
ここからは上り坂の連続である。この峠を抜けると播州へと抜ける。
汽車は暴走族のごとくエンジンを爆音で響かせるわりに、ちっとも加速しない。
体感20~30km/hだろうか。
もっとも、新井~生野の1駅間8.3kmの区間は、
下り列車は
1739生野→1748新井 の9分に対して、
ほぼ同時刻の上り列車は
1721新井→1737生野 の16分かかっている。
いかにこの上り坂が過酷かが理解できるだろう。
生野から先は、坂を下るのみとなる。
生野峠はちょうど学区の境目でもあるので、乗り通す高校生は皆無だ。
程なく寺前に到着した。ここで汽車から電車へと乗り換える。
姫路行きへは10分の接続。
酒飲みはトイレが近いので、トイレ休憩がてら駅周辺を眺める。
もっともこの辺りで買い物できる場所は余りない。
神河町は当駅から東へしばらくの国道312号沿いが賑やかだ。
播但間は列車よりも車で往来することの方が多いから、正直言ってそっちのが便利だ。
散策もそこそこ、すでに停車していた姫路行へと戻った。
次回
ラーメントリップ~北播磨編~【⑥寺前→姫路、総括】 - 社会不適合者の鑑~徒然なる旅路~
へ続く